Interview

リアル産業のバリューチェーンを変革する。Speeeが挑戦するDXとは – 取締役 田口政実

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▼田口 政実
株式会社ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)にてマーケティング、プロダクトマネジメント、新規事業開発に従事。モバイルインターネットの黎明期にゲームビジネスをオンライン化する「Web&モバイルコンテンツプロジェクト」の立ち上げを成功させた後、スタートアップに転身。株式会社エディアにて事業本部長、経営企画室長などを歴任し、取締役副社長COOに就任。事業統括とマネジメント全般を主導し、東京証券取引所マザーズ市場への新規上場を果たす。

2017年、取締役COOとしてSpeeeにジョイン。経営戦略から事業管理、組織設計まで幅広いミッションを担いながら、X-TECH事業領域の管掌役員としてリアル産業のデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいる。

Speee田口政実

 

取締役の田口からみる、Speeeとは

 

自身のキャリアを振り返ると、会社や業界を変えつつもモバイルインターネットの社会実装というテーマに長年取り組んできました。コンテンツやWebサービスなど、主にサイバースペースを舞台としたビジネスを通じて、インターネットが社会や生活を変えていく産業革命に参加していたと言えます。実際に、ガラケー時代のiモードに始まり、クラウドの発達やスマートフォンの普及に至ってだいぶ景色が変わったと感じています。

 

その一方で、初期のIT革命でリーチできず、変化の乏しかった領域にも関心が拡がっていました。そうした流れの中、会社を上場させ新たなチャレンジを模索し始めたタイミングで出会ったのがSpeeeです。先日、私が参画したときの話を、代表の大塚が経営者視点でブログに書いていましたが(参照:取締役の外部登用について考えたこと)、大塚をはじめとする創業経営者たちの熱い思いや会社の取り組みに共感し、新たなチャレンジをする場としてSpeeeへのジョインを決めました。

 

Speeeはクライアント企業のマーケティング課題を解決するコンサルティングビジネスを祖業とし、提供サービスの品質を向上するためにオンラインデータの利活用に取り組んできました。デジタルコンサルティングと言うと響きが良いのですが、重要なデータが分散し、混乱し、時に埋もれたままの状況に飛び込んで、課題を特定してソリューションを再構築するというのは地味で大変な仕事です。でもそのような混沌とした世界に、人とテクノロジーの力でデータサイエンスを持ち込んできたのがSpeeeという会社なのです。徹底的な仮説検証と改善の繰り返しでビジネスオペレーションを最適化し、生み出された付加価値をステークホルダーに還元してきました。そして近年は、一般消費者も対象により広い幅広い領域でこれを展開すべく取り組んでいたのです。

 

創業から十余年を経たSpeeeはミドルベンチャーと思われがちですが、中に入って実際に感じているのは、「スタートアップの共同体」あるいは「起業家のギルド」とでも言うべき会社だということです。課題の発見と解決の連鎖の中で、領域を跨いでヒト・モノ・カネを循環させながら新たな事業を開発していく独自のシステムと文化を育んできました。「解き尽くす。未来を引きよせる。」というミッションのもと、持続的なイノベーションに挑戦するというのは、経営者としてやり甲斐のある骨太なテーマだと感じています。

 

 

デジタルトランスフォーメーション推進へのアプローチ

 

データの力でリアル産業の進化に取り組むデジタルトランスフォーメーション事業本部(以下DX事業本部)。現在は不動産売却領域の「イエウール」「すまいステップ」、リフォーム領域の「ヌリカエ」「ナコウド」など複数の事業を展開しています。

 

このように紹介をすると、「DX事業本部は不動産ビジネスをしているのですね」と言われることが多いのですが、ドメインを限定しているわけではありません。最初に不動産領域に課題を発見したため、オンライン上で不動産売却を支援する「イエウール」のサービスを開始しました。そうしてお客様の課題に向き合ううちに、お客様が住宅のメンテナンスにも課題を持っていることが分かってきました。そして立ち上げたのが、リフォーム支援の「ヌリカエ」です。

 

ある問題を本気で解決しようとした場合、それに付随する他の問題もまとめて解決しなくてはなりません。例えば住み替え一つを取っても、そこには住宅の選択だけではなく、ライフスタイル、仕事、お金、家族の問題が複雑に絡み合っています。それら全体が整合しない限り、お客様の課題は解決されません。だから私たちは、ビジネスのある領域で部分最適を進めるだけでは不十分だと考えているのです。本気で課題を解き尽くそうとすれば、必然的に新たな課題群とも向き合わなければならない。この使命感が、当社が事業領域を拡大している熱源にもなっているのです。

 

こうした思いを胸に、デジタルトランスフォーメーション事業本部では新たに「リアル産業の情報流通をリ・デザインし、バリューチェーンを再開発する」というミッションを掲げています。

 

私たちが向き合っている業界は、多層化したビジネスプレイヤーが地域的にも分散しています。産業としての歴史が長い割に、価値交換を行うための情報伝達経路が潜在したまま分断され、消費者と事業者双方の売買経験が蓄積されないことと相まってバリューチェーンの非効率が取り残されやすい状態になっているのです。こうした状況を打破するためには、情報流通の実態をつまびらかにし、バリューチェーンの生産性に影響を及ぼしている課題を特定した上で、テクノロジーを活用した新たなソリューションを実装することが求められます。それが私たちの考えるデジタルトランスフォーメーションです。

 

グロースハックとも呼ばれる現代のマーケティングは、サービスの改善に顧客を参加させてデータ分析的なアプローチを行うのが特徴ですが、業界規模のデジタルトランスフォーメーションを実現する為にはバリューチェーン全域でこれを行う必要があります。消費者と事業者、それを繋ぐ私たち。オンラインとオフライン両方のネットワークを丁寧に繋ぎ合わせ、消費者の本質的な要望に応え得る新たな情報流通の仕組みと、クライアント企業の提供価値を最大化するためのビジネスオペレーションの構築を目指しています。

 

 

 

思考を止めず、行動し続ける人と一緒に働きたい

 

持続的に顧客に貢献し続けるためには、取り組む課題と提供可能なソリューションを整合させ続ける必要があります。事業の拡大と組織能力の向上をバランスさせる営み、と言い換えても良いでしょう。これを支える要件の一つは、「学習する組織」であることです。意欲的に実験し、結果を率直に受け止め、目的志向でフラットに議論し、一丸となってオペレーションを改善していく。こうしたSpeeeの組織特性は、創業期から引き継がれる当社のDNAのようなものだと思っています。

 

そんな私たちにとっても、リアル産業のバリューチェーンを変革するというのは容易なチャレンジでありません。日々答えの見えない難題にぶつかっています。しかし、意思を持って業界変化の最前線にポジショニングすることが、事業戦略だけでなく、それに取り組む仲間たちのキャリア開発の観点でも重要です。ビジネスマンとしての能力を開発する上で最も確実な方法の一つが、未解決の課題、最新の課題と向き合い続け、それを突破する経験を積み重ねることだと考えているからです。

 

リアル産業のデジタルトランスフォーメーションはこれから10年、20年と世界中で大きなテーマになると思います。その大潮流の中で、社会とビジネスの未来を引きよせる新たな解法を創出し、それを実際にインストールしていく経験を積むことは、今後のキャリア形成において極めて価値の高いものになるはずです。事業のステージが上がり、組織学習を牽引する達成意欲の強さやリーダーシップがこれまで以上に必要とされています。ですから、困難に際しても思考を止めず、目的達成に向かってあらゆる努力を尽くせる人にもっと参加して頂きたいですね。成長する喜びを分かち合いながら、一緒にエキサイティングな事業を創っていきたいです。

Speeeの未来をつくる。Speeeと一緒に未来を引きよせる。
意欲ある方からのご応募をお待ちしています。