Interview

「産業レベルでの課題解決」という大きなテーマ。20代事業責任者の貪欲な挑戦 – 上野健人

Producer

▼上野 健人
京都大学工学部を卒業後、2016年Speeeに新卒入社。数多くの同期が大学院へと進学するなか、産業レベルでの課題解決にミッションをもつSpeeeに強く共感し、就職を決意。マーケティングや営業企画、事業企画など領域を広げていき、リフォーム事業にて経営企画を経験したのち、2018年7月にデジタルトランスフォーメーション(以下DX)事業本部内で事業責任者に就任。

 

20代を走り抜ける。再現性のある事業創造力を身につける

 

小さい頃からものづくりが好きで、リアルに触れられるものに魅力を感じる性格だったので、大学でも資源・環境・土木・都市計画を学びました。大学院進学か就職かで悩んでいた頃、Speeeのインターンに参加。そこで、産業レベルで課題解決を目指すミッションを掲げている経営思想や、それを実現するための事業創造基盤があり、知的好奇心と学習意欲の高い人材も多いSpeeeに魅力を感じ、就職する道を選びました。当時Speeeでは「デジタルトランスフォーメーション」とは明確に言ってませんでしたが、振り返ると小さい頃からの自分の興味関心が今の業務につながっていると感じています。

 

2016年入社後、まずは不動産領域事業でディレクターとして、目標設計やPL策定、デザイナー・エンジニアの巻き込みまで幅広く担当しました。当時は15人くらいの事業だったので、全体を調整するディレクターの役割はかなり大きかったですね。

 

その後、同事業内で営業企画および事業企画を担当。新しく立ち上がったチームで、戦略設計から実行推進まで実施しました。例えば、営業企画ではクライアントのサービス継続率の改善を、事業企画では集客面の課題であったアフィリエイトマーケットの新規開拓を行い、グロースハックの基盤をつくっていきました。

 

2017年10月から、リフォーム領域事業で経営企画・事業企画を担当した後は、経営企画として当時の事業責任者と一緒に中期計画策定をするようになり、より経営に近い領域に踏み込んでいくことに。そして2018年の7月にリフォーム領域事業の事業責任者を拝命しました。

 

その間、Entreという新規事業立案の社内コンテンストに出場し、優勝もできたのですが、社内のコンテストといえど、調査から事業戦略設計、PL策定、5カ年計画まで綿密に立てなければいけない高いレベルのものが求められるので、勉強になりました。

 

事業責任者拝命の背景には、事業フェーズも大きく関与していたと考えています。現在のDX事業本部は、より大きな事業成長を実現すべく既存事業のさらなる拡大をしつつ、新しい取り組みへ積極投資を両立していくフェーズです。事業のポートフォリオを多角的にバランスを取っていける人が必要とされる中、私は1→10をどのようにバランスを取りながら引き上げるのかを強みにしていたので、そこがフィットしたのかもしれません。事業責任者になることにプレッシャーがなかったかと言えば嘘になります。ただ、対峙する課題の大きさも幅も広がるであろうことにワクワクしましたし、明日の自分が今日の自分より成長しているためにも、事業責任者となって誰よりも貪欲にチャレンジを楽しんでいこうと決めています。

 

 

Speeeで事業開発を続ける理由とは

 

先日のインタビュー記事で池田も話していましたが(参照:顧客に向き合い、サービスの形を進化させる。Speee DX事業の展望)、Speeeの事業責任者はヒト・モノ・カネの経営資源をコントロールする大きな裁量・権限があるため、経営者視点で物事を進めていく必要があります。事業に関しては中期経営計画の策定から予算、投資管理、プロジェクト推進まで、組織に関しては組織戦略、施策の推進、メンバーマネジメント、採用に責任をもっています。

 

私にとってSpeeeで事業をやる魅力は2つあります。1つ目は、入社当初動機でもある「産業レベルでの課題解決」に向き合うことができることです。Speeeは複数の事業を展開する「スタートアップの共同体」のような会社であり、各事業部が大きな裁量・権限を有していながらも、会社の資産を循環活用できる環境があります。この環境のおかげで事業に集中することができています。

 

2つ目は、新卒や若手でも事業を前に進めることができる風土があることです。各事業の意思決定レイヤーに同世代もたくさんおり、各事業でどのような課題に向き合っているのか、そして解決していっているのかを気軽に聞ける環境があることも非常に貴重です。外部からエグゼクティブ層を採用し、事業を一気に推進してもらうような経営戦略をとる会社もあると思いますが、Speeeはポテンシャル層にも一定の期待を寄せてくれる会社なので、事業が成長する=経営者人材が育っているという構造基盤ができていると感じています。私はその期待を寄せていただいた一人として先陣を切って成果を出していく覚悟ですし、自分の次に続くような人材の育成にも力を入れていきたいと思っています。

 

 

リアル産業におけるデジタルトランスフォーメーションの一つの形をつくりたい

 

私は事業責任者として、リフォーム業界のバリューチェーンを再開発したいと思っています。そして、顧客にとって価値のあるサービスを作り続け産業レベルでの課題解決をするためには、どれだけ顧客に向き合えるかが非常に重要だと考えています。そのためには、マーケットにおいて唯一無二な存在となることもポイントだと思っていて、独占サービスとなることによって、市場ではなく顧客に向き合い続けることができると感じています。

 

その状態を目指すうえでの現在の課題は、強い組織をつくっていくことだと思っています。背中を預け合える優秀な同僚はたくさんいますが、産業初の取り組みを果敢に行い、バリューチェーンの再開発をすることは簡単なものではありません。3年後、5年後のビジョンを実現するための組織をどのようにつくるかは非常に難しい課題であり、自分の中でまだ解はありません。ただ、解の1つは間違いなく優秀な仲間を集めることだと感じています。

 

代表の大塚もブログに書いていましたが、(参照:私がSpeeeのことを好きな理由)、こんな方と一緒にデジタルトランスフォーメーションを実現していきたい、と思っている要素が2つあります。

 

1つは、実行こそが価値だと考えているのに、未来志向な人。業界の暗黙知を取りにいき形式知化し、戦略や方針・今後のトレンドに紐づけて解法を導きだせる人であり、そのために泥臭いこともトライし続けることができる人です。

 

そして、常に学習の手を止めない知的好奇心の高い人。私たちがデジタルトランスフォーメーションを実現するためには、業界のバリューチェーンを上流から下流まで構造化していく必要があります。業界構造や業界課題、顧客体験など様々なことをインプットし、テクノロジーを使いながらアウトプットしていくためには、学びを止めないことが重要です。

 

リアル産業におけるデジタルトランスフォーメーションという大きなテーマ。まだ社会とビジネスをつなぐ解法が少ない現時点で、そのテーマに向き合うことは、自分のキャリアにとって極めて価値の高い経験なると感じています。容易なチャレンジではないですが、成功をひとつずつ積み重ねながら実現していきたいと思っているので、共感していただけたら気軽に話を聞きにきてもらえると嬉しいですね。

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