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2019.10.01

Rubyコミッターの村田賢太がApache Arrowのコミッターに就任

株式会社Speee開発部R&Dグループ所属のRubyコミッター、村田賢太/mrkn がApache Arrowのコミッターに就任いたしました。
https://arrow.apache.org/committers/

Apache Arrowとは、オンラインメモリのデータ表現、データ処理を効率化するプロジェクトです。
村田は弊社のデータ利活用を推進するR&D領域に対して指導的な役割を担っておりますが、今回のApache Arrowコミッター就任によって、さらに先進的な挑戦ができるものと期待しております。

プログラミング言語Rubyの開発者であり、弊社技術顧問のまつもとゆきひろ氏は、以下のようにコメントしています。

Apache Arrowを使えば、異なる言語間でも効率よくデータを共有できるので、「適材適所」のシステムを構築できます。
これはPythonやJava(Spark)などを追いかける立場のRubyのような言語にとって福音です。
追い越すのが困難なところは得意な言語に任せてしまえばよいのです。
このような理由からRubyコミュニティではApache Arrowを応援してきました。この度、mrknさんがApache Arrowコミッターに就任されたことで、このアプローチがますます推進され、世に「適材適所」システムが増加することを希望します。

村田のApache Arrowコミッター就任により、これまでのRubyコミッターとしての活動領域を超え、さらなる業界の発展、そしてSpeeeの技術力向上にも繋げてまいります。

 

<略歴>
村田賢太/Murata Kenta/mrkn
Kondara MNU/Linuxの開発をはじめ、いくつかのオープンソースソフトウェアの開発への参画を経て、2010年よりCRubyのコミッターとして、主にbigdecimalライブラリのメンテナンスを担当する。
2017年より現職。Ruby=Pythonブリッジライブラリ「pycall.rb」を開発。
Rubyでデータ処理を実現するプロジェクト「Red Data Tools」に参画。