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2025.08.19

Speee、リフォーム・不動産DX領域においてAI時代の新コンセプト『産業AX(AIトランスフォーメーション)』を策定し、住まいの情報インフラを革新する10の挑戦を始動。

株式会社Speee(本社:東京都港区、代表取締役:大塚英樹、東証スタンダード市場:4499、以下 Speee)は、レガシー産業DX領域において、AI時代を見据えて産業AX(AIトランスフォーメーション)というコンセプトを策定しました。それに際して、住まいの情報インフラ×AX領域の産業の構造的課題を解決するための10のプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトに共に挑戦いただける事業開発、エンジニア、プロダクトマネジャーを募集いたします。

■日本の住まいが直面する深刻な社会問題
Speeeはこれまで、「イエウール」や「ヌリカエ」といったサービスを通じて、「住まい」にまつわる産業の課題解決に取り組んでまいりました。特に、中古不動産売買やリフォームの分野では、情報の非対称性や多重下請け構造による不透明性が、消費者と事業者の双方に不利益をもたらす大きな課題となっています。私たちはこの構造的課題を解決するため、DXソリューションを提供し続けてきました。
近年では、大規模災害発生時の修繕対応という喫緊の課題に対し、大手保険会社様とのアライアンスを通じて新たなソリューションを構築。また、商業施設やマンション修繕といった、住宅を超えた住まい全般まで、課題解決の対象を広げ始めています。

日本の住まいには、いまだ多くの課題が山積しています。

<日本の住まいが直面する深刻な社会問題>

・災害後早期復興の遅れ
台風や地震後の混乱期に、被災者が適切な業者を見つけられずに復旧が遅延するケースが発生。災害便乗の悪徳業者による二次被害も発生し、個人の修繕遅れが地域全体の復興を阻害しています。

・既存住宅ストックの活用不全
国内には約6,000万戸の住宅ストックがあるにもかかわらず、中古住宅の流通シェアは約30%にとどまります。新築偏重の慣習や制度の壁が既存住宅の活用を妨げており、結果、ここ30年で住宅投資額に対して形成されたストック資産額は約580兆円も下回り、大きな経済的損失を生んでいます。

・放置される840万戸の空き家問題
相続した土地・建物の活用方法が不明な高齢者が増加し、地域の景観・安全性が悪化。一方で、住まいを求める人とのマッチングが機能せず、膨大な資産が眠っています。

・建設業界の多重下請け構造による不透明性
業界特有の複雑な多重下請け構造により、見積もり内訳がブラックボックス化。同じ工事でも業者によって価格が2〜3倍異なるケースもあり、相場がわからない消費者が不利な取引を強いられることが多発しています。その構造につけ込んだ詐欺行為も横行しています。

・高度経済成長期インフラの老朽化危機への対応
1950〜70年代に建設された住宅周辺インフラ(ガードレール、側溝、歩道など)が一斉に老朽化。維持費用と人材不足が重なり、地域機能低下のリスクが増大しています。

Speeeは、これらの複雑で根深い課題に対し、これまで培ってきたビジネスアセットをAIによって最大限に活用することで、抜本的なソリューション開発が可能だと考えています。

◾️AIを中核に据え、DXの先へ。Speeeが目指す「AX Level3」とは
当社はこれまで、産業全体のバリューチェーン変革を目指し、「DXLevel 3」という水準を掲げてきました。これは、一部の業務効率化に止まらない、抜本的な改革です。
具体的には、メディアを通じた業者選定の透明化、クライアント側の集客や業務効率化の支援といったビジネスプロセスに対して、SaaS、エンタープライズアライアンス、BPOなど多様なビジネスモデルを組み合わせることで、業界のバリューチェーン統合・再編集による変革に挑んできました。

こうしたこれまでの取り組みから得た膨大なネットワークや、非構造化データなど活用しきれていなかったアセットをAIによってさらに有用化し、次なるソリューション開発を加速させていきます。
今後はAIが産業の中核を担う未来を見据え、目指すべき水準を「AX Level 3(AX=AIトランスフォーメーション)」へと刷新します。 人とAIが共創しながら、レガシー産業の構造を変革し、新たな価値を創造していくことへと挑戦します。

<Speeeが考えるAXの3段階>

■解決のためのAIアプローチ
具体的には以下の3つのAIアプローチを実現していきます。

①AIエージェントを使った生産人口減少問題への対応
AIが支援するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を組み合わせることで、人間が介在するオペレーションを最小化し、施工事業者などの顧客対応のビジネスプロセスを超効率的かつ省人化されたビジネスオペレーションへと変革。これにより、サービス提供にかかる人的リソースを確保することで、増大する社会インフラ維持のニーズに応えます。
例)

  • 表向きはセールスプロセスのBPOだが、裏側をAIエージェントによって半自動化
  • 企業ごとに完全カスタマイズされたビジネスオペレーションの提供
  • AIを融合させて効率化されたコールセンター・営業組織の構築

②非構造化データxAIによるマッチング不全の解消
これまで活用が難しかったアナログデータや画像データなどの非構造化データをAI技術によって解析を可能にし、空き家と借主、被災者と修繕事業者などの需給ミスマッチを解消。すべての経済活動をソフトウェアで代替可能な状態へと変革します。
例)

  • 実績や評価をオープン化し、真っ当な業者がユーザに選ばれ続ける仕組み
  • 物件画像から即座に、自動的にリフォーム金額を算出するシステム
  • 企業活動をデジタル化して、データドリブンな経営改善を支援

③業界特化AIアシスタントによる情報の非対称性によるユーザー体験棄損の解決
ユーザーと事業者の間にある専門知識の断絶を、コミュニケーションを代行するAIが媒介することで解消。AIによる高度な情報処理とパーソナライズされた提案により、ユーザー体験を根本から向上させ、透明で公正な取引を実現します。
例)

  • One to Oneでユーザと事業者のコミュニケーションを代行するAIエージェント
  • ユーザニーズに合った事業者のレコメンデーション、第三者視点で事業者の提案や品質をレビュー

■コンセプト体現に向けた10の具体的なプロジェクト
Speeeは産業AXの実現に向けて、以下の具体的なプロジェクトを発足しました。

  1. コールセンターとAIの融合による省人化されたオペレーションの構築
  2. 履歴等の既存コミュニケーションを代替するAIアシスタントの開発
  3. AEO (AI Engine Optimization) に対応したマーケティングモデルの確立
  4. バリューチェーンに眠る非構造化データを構造化し、情報への自在なアクセスを可能にするデータ基盤の構築
  5. 事業者のマーケティング・セールスプロセスを効率化するAI搭載型ソフトウェアの開発
  6. エンドユーザーのコストを劇的に圧縮する生成AIネイティブな新規事業の立ち上げ
  7. 不動産、リフォーム、保険、建設、小売エンタープライズ企業様との協業におけるAIを活用した新規プロダクトの立ち上げ
  8. 人×AIの共通化による次世代型法人営業組織の構築
  9. AIネイティブな開発・運用を可能にするDevOps環境の確立と、開発投資のAIシフト
  10. 非エンジニアが生成AIを活用し、エンジニアと協働して自ら開発・実装を推進する体制の構築

■共に挑戦いただける人材を募集
Speeeでは、上記のプロジェクトにともに挑戦いただける事業開発、エンジニア、プロダクトマネジャーなどの方々を募集しております。
カジュアル面談を実施しておりますので以下のプラットフォームより、お気軽にお申し込みください。

▼YOUTRUST
カジュアル面談

▼Pitta
https://pitta.me/matches/QgkXUdACLubx