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2026.04.27
介護施設入居後約2人に1人が「改善要望・後悔あり」──体験談1,565件の大規模調査で判明した後悔ポイント〜1位「人手不足」2位「食事」が僅差で並び、日常生活の質が焦点に。費用や面会制限など、入居前に見えにくい課題が浮き彫りに〜
株式会社Speee(本社:東京都港区、代表取締役:大塚英樹、東証スタンダード:4499)が運営する介護施設の検索・口コミサイト「ケアスル 介護(https://caresul-kaigo.jp/)」は、同サイトに掲載されている体験談1,565件(2025年6月〜2026年4月掲載)を対象に、入居後の後悔・改善要望に関する調査分析を実施しました。本調査は、一般的な投稿型口コミでは把握しきれない「入居者家族の本音」を明らかにするため、専任インタビュワーによる電話取材の結果を分析したものです。
調査の結果、半数超が現在の施設に満足している一方で、47.3%が何らかの改善要望や後悔を抱えている実態が判明しました。

■ 調査サマリ
- 入居後の満足度は二分。47.3%が「改善要望・後悔」を抱える実態。
「特に後悔はない(52.7%)」と回答した方が半数を超える一方、約2人に1人が何らかの不満を抱えている実態が判明 - “日常の質”を左右する「人手不足」と「食事」がわずか1件差で1位・2位。
後悔ポイント1位は 「スタッフの人手不足・夜間ケアの頻度(17.5%)」、2位は 「食事の内容・量・食形態への不満(17.4%)」と、僅差で並ぶ結果に。 - 上位4項目(スタッフ、食事、費用、面会制限)で公開ポイント全体の6割を占める。
3位 「費用の高さ・追加費用の不透明感(12.9%)」、4位 「面会制限(12.7%)」 と、入居前の見学や検討段階では実態を把握しにくい課題が浮き彫りに。 - 5位以下に共通する、施設と家族の「情報格差」という構造的課題。
5〜8位には「外出・レク不足」「情報共有不足」「医療体制の不安」「日常報告の不足」が並び、施設内の様子が家族に見えにくいことによる不安や、社会的・心理的な孤立のリスクが浮き彫りになった。
◼️後悔ポイントTOP10ランキング全体像

ケアスル 介護に掲載された体験談1,484件を分類。複数回答ありのため合計は100%を超える。

体験談1,484件のうち、「特に後悔なし」が52.7%(782件)、具体的な後悔・改善要望ありが47.3%(702件)。
◼️1位「人手不足」・2位「食事」──わずか1件差で拮抗する”日常の質”への不満

後悔ポイント上位3項目。1位「人手不足」259件(17.5%)、2位「食事」258件(17.4%)、3位「費用」192件(12.9%)。
後悔ポイントの1位は「スタッフの人手不足・夜間ケアの頻度」で259件(17.5%)、2位は「食事の内容・量・食形態への不満」で258件(17.4%)でした。わずか1件差という拮抗した結果は、入居後の日常生活の質が満足度を左右する最大の要因であることを示しています。
人手不足に関しては、「夜、ナースコールを押してもなかなか来てくれないことがある。夜間は2人体制で他の入居者様の対応に追われているのだろうと頭では理解しています。ですが、もう少し迅速に対応いただけると本人も家族もより一層安心できます」(入居中の家族)という声が寄せられました。
施設側の事情を理解しようとする姿勢がうかがえる一方、安全面への不安を拭えない家族の葛藤があり、夜間帯のケア体制という構造的な課題が浮き彫りになっています。

食事については、「メニューによっては柔らかすぎると感じることがあるようです。もし可能なら、少し歯ごたえのあるメニューが選べると食事がもっと楽しみになる」(入居中の家族)、「業者が変わってから少し質が落ちたように感じると言っていました」(入居中の家族)といった声がありました。
食形態の画一性や外部委託先の変更に伴う品質変動が不満の背景にあることがわかります。
◼️3位「費用の不透明感」・4位「面会制限」──入居前に見えにくい”壁”
3位は「費用の高さ・追加費用の不透明感」で192件(12.9%)、4位は「面会制限・会いたいときに会えない」で189件(12.7%)となりました。
これらは、入居前の段階では実感しにくく、入居後に初めて直面する想定外の課題であるという共通点があります。
費用面では、「どのサービスが基本料金に含まれていてどこからが有料になるのかが分かりにくい。些細なことでも聞くのが気まずくなってしまい、結局頼めずじまいということも」(入居中の家族)という声のほか、「もう少し利用しやすい価格設定であれば、もっと長くお世話になりたかった」(退去済みの家族)と、費用が退去の直接的な要因となったケースもありました。
料金体系の透明性が家族の安心感に直結していることがうかがえます。

面会制限については、「面会が予約制で週1回30分という制限があります。仕事の都合もあるので、今日この時間なら行けるのにと思っても予約が取れないこともあって」(入居中の家族)という声がありました。
コロナ禍以降に定着した面会ルールが家族の心理的負担となっている実態が示されています。
◼️5〜8位に共通する”情報格差”と”社会的孤立”の構造
5位から8位は、5位「外出・レクリエーション機会の少なさ」160件(10.8%)、6位「施設からの連絡・情報共有不足」117件(7.9%)、7位「医療・緊急時の対応体制への不安」84件(5.7%)、8位「家族への日常的な様子報告の不足」65件(4.4%)という結果になりました。
これらには、施設内の日常と家族との間に生じる”情報格差” という共通の構造的課題があります。
外出・レクリエーションの機会については、「不満があるとすれば『外出ができない』点です。施設の規則で、家族が一緒であっても外に出ることは今はできていません。インフルエンザなどの流行もあるので致し方ない面もありますが、やはり少し気分転換させてあげたいなとは思いますね」(入居中のご家族)という声がありました。
感染対策や安全管理の観点から制限が続く一方で、外の空気に触れる機会への切実な願いが伝わります。

「今日はこんなお話をしていましたよ、といったさりげない一言でも共有していただけると、離れて暮らす家族としてはとても嬉しいです」(入居中の家族)、「些細なことでも共有していただけるだけで、家族の安心感はまったく違うはずです」(入居中の家族)という声は、大きな問題提起ではなく”ちょっとした情報共有”を求めるものです。
特に深刻なケースとして、「父の最期の時、看取りに関する連絡が非常に直前でした。少しでも普段と違う様子が見られた段階でこまめに共有いただけると、遠方の家族も駆けつける準備ができます」(退去済みの家族)という声もありました。
外出機会の減少と情報共有の不足が重なることで、入居者本人の社会的孤立と家族の心理的孤立が同時に進行するリスクがあることを、これらのデータは示唆しています。

【調査概要】
調査名 :介護施設入居後の後悔・改善要望に関する体験談分析
調査対象:ケアスル 介護に掲載された体験談 1,565件(2025年6月〜2026年4月掲載)
集計対象:上記のうち、改善点・後悔に関する質問に回答が得られた1,484件
調査期間:2025年6月〜2026年4月
調査方法:専任インタビュワーによる電話取材(1件あたり20〜30分)。入居中のご家族に加え、退去済みのご家族にも取材を実施し、施設との関係性に左右されない中立性の高い声を収集。介護施設を対象としたインタビュー取材型口コミサイトとしては業界唯一の手法。(※)
集計方法:自由記述を、文脈を考慮した上で10のカテゴリに分類し、出現頻度を集計。(複数回答あり)
※ケアスル 介護では、本調査のようにより多くのユーザー様の声を届け、介護業界の透明化を推進するため、電話取材にご協力いただける方を継続的に募集しています。
ご協力いただける方には5,000円分の電子マネーを贈呈しております。詳しくは下記のURLをご覧ください。
https://questant.jp/q/VDYLJLVF
※2026年4月時点、自社調べ。主要な介護施設検索・口コミサイトを対象とした比較調査による。
◼️ケアスル 介護について
「ケアスル 介護(https://caresul-kaigo.jp/)」は、株式会社Speeeが運営する介護施設の検索・口コミサイトです。全国の介護施設情報を網羅し、入居相談から施設見学の手配までをワンストップで支援しています。
【最大の特徴:インタビュー取材型口コミ】
ケアスル 介護のサービスの最大の特長は、情報の質にこだわった取材型の口コミです。専任インタビュワーが入居者のご家族に1件あたり20〜30分の電話取材を直接実施。一般的な投稿型口コミサイトでは表面化しにくい、実体験の細部まで忠実に反映しています。
また、入居中のご家族だけでなく、退去済みのご家族にも取材を行うことで、施設との利害関係に左右されない中立性の高い口コミを収集。2026年4月時点で1500件を超える体験談を公開しており、介護施設選びにおける情報の非対称性を解消し、利用者が納得のいく意思決定を行える社会を目指しています。